焦点 国際的に活躍できる研究者をどう育てるか―「看護学国際人育成教育プログラム」から考える
【海外大学との提携と国際共同研究への基盤づくり】
【日本の立場から】海外協定大学との活動の現状と課題
廣瀬 たい子
1
,
佐々木 明子
2
,
大久保 功子
3
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科小児・家族発達看護学分野
2東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科地域保健看護学分野
3東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科リプロダクティブ看護学分野
キーワード:
海外協定大学
,
提携
,
協定同意書
,
共同研究
,
共同教育
Keyword:
海外協定大学
,
提携
,
協定同意書
,
共同研究
,
共同教育
pp.31-35
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100413
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それぞれの大学は,大学独自の教育理念をもっている。東京医科歯科大学は,①幅広い教養をもった感性豊かな人間の養成,②自己問題提起・自己解決型の創造力豊かな人間の養成,③国際感覚と国際的競争力に優れる人材の養成を,教育理念に掲げている。また,本学大学院保健衛生学研究科総合保健看護学専攻では,看護学に求められる課題への対応を通じて,あらゆる健康問題に取り組む実践能力や,実践に有効な方法を開発する研究能力とともに,優れた人材を育てる教育能力を備えた人材の養成をめざしている。すなわち,専門分野ごとの知識・技術に精通するとともに,現場が抱えている問題の把握力,解決力に優れ,実践的な問題意識と学際的な視野に根ざす臨床指向型研究を発展させ,世界の臨床現場に発信していくことのできる高度専門職業人ならびに指導的研究者の養成を本研究科の使命としている。
大学人としては,大学の教育理念やミッションを実現するための教育を推進することが求められる。このような,国際的に活躍できる人材の育成を行なうためには,国際的な活動基盤を構築することが必要である。その一貫として本学は,海外協定大学とのネットワークを構築してきた。本稿では,その概要について紹介する。
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