焦点 translational researchとしての小児の疼痛緩和方法の開発
【痛みアセスメントツールと非薬理学的援助方法の導入による効果の検証と分析】
5.非薬理学的援助方法の臨床への導入と効果の検証
濱田 米紀
1,2
,
三宅 一代
3
1兵庫県立こども病院看護部
2兵庫県立大学大学院看護学研究科博士後期課程
3兵庫県立大学看護学部
キーワード:
非薬理学的援助方法
,
マッサージ
,
がんをもつ子ども
,
痛み緩和ケア
,
リラクセーション
Keyword:
非薬理学的援助方法
,
マッサージ
,
がんをもつ子ども
,
痛み緩和ケア
,
リラクセーション
pp.433-444
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100394
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研究の背景と意義
非薬理学的療法・代替療法に関する研究において,米国では,マッサージが1つの確立した看護技術として位置づけられている。わが国でも同様にマッサージは注目されており,事例研究報告などで取り上げられることも多い。
小児看護領域においては,薬理学的療法による疼痛コントロールの必要性が提唱されているが,同時に,補助的療法としての非薬理学的療法(マッサージ・アロマテラピーなど)が注目されている。しかし,意図的な看護介入としてのマッサージの方法や評価方法などについて,系統立てて研究されたものはまだない。さらに,がん性疼痛をもつ子どもへの適応に関するマッサージの効果について検討されたものはいままでなく,エビデンスとして確立されていなかった。
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