焦点 質的研究方法を用いた看護学の学位論文評価基準の作成―大学院博士課程における質的研究方法の教育
扉
萱間 真美
1
1聖路加看護大学
pp.308
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100377
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看護学の発展のために,質的研究方法は有用な研究方法である。今日,多くの学位論文が,質的研究方法を用いて作成されている。学位をとるということは,論文が学位論文としてふさわしかったという評価の結果であるが,それに至るプロセスでは,質的研究方法はどのようにして教育され,論文作成が指導され,そして評価されているのだろうか。
質的研究が重要であるという主張だけでは,学問的立場が異なる研究領域の研究者も交えた審査委員会で正当な評価を得ることはできない。その論文がどのような点で優れており,我々の学問領域の発展に寄与しうるのかというディフェンスが必要である。これは,博士号をとろうとする院生が行なうディフェンスとは焦点が異なる,審査委員としての研究者が行なうディフェンスである。
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