焦点 科学的な質的研究のための質的統合法(KJ法)と考察法(I)
扉
『看護研究』編集室
pp.2
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100288
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本号と次号の2号にわたり,「質的統合法(KJ法)」について紹介する。
「質的統合法(KJ法)」は,登録商標ともなっている「KJ法」の創案者・川喜田二郎博士が主宰する研究所で20年間,その研究と普及に従事した山浦晴男氏が,創案者を尊重するため出典を明示しつつ,原典の「KJ法」とは異なる部分があることから,機能名称と出典表示名称を併記して命名した研究方法の1つである。山浦氏は,「質的統合法(KJ法)」を,伊藤氏の言説を引きながら「『説明のついていない』不規則的現象群を『仮構的に解読』して『有意味で合理的な全体像として把握する』方法であり,すなわち『仮構築』の方法である」と紹介している。看護研究の領域においても,千葉大学看護学部を中心に,10年以上にわたって用いられてきたものである。
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