焦点 日本の看護師の労働環境の実態―リンダ・エイケンとの共同研究
扉
金井Pak 雅子
1
1東京女子医科大学看護学部
pp.572
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100277
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看護師の受け持ちが1人増えると,患者の死亡率が7%,看護師のバーンアウトが23%,職務不満足度が15%上昇するという衝撃的な研究結果が,2002年,リンダ・エイケン氏らの研究グループにより,『Journal of American Medical Association』に報告された。エイケン氏はこのほかにも,看護師の労働環境と患者のアウトカムに焦点をあてた研究を数多く手がけている。
エイケン氏と我々研究班との出会いは,2003年にさかのぼる。研究代表者である筆者が,文部科学省科学研究費の助成金を受け,4年間にわたり看護経済学の概念構築に関する研究を同メンバーと行ない,研究成果として構築した「看護経済学の概念モデル」に関するヒアリングを,エイケン氏に申し入れたのである。大変お忙しいスケジュールにもかかわらず,我々の訪問を快く受け入れ,インタビューに答えてくださった。
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