焦点 博士課程院生のための研究法特別講義
扉
井上 智子
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1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.182
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100235
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わが国には2006年度集計で,81の看護系大学院博士(前期)課程と35の博士(後期)課程(以下,博士課程)が存在するが,博士課程で完成年度を迎えたものはまだ半数にとどまっている。一方,150を超える看護系大学には,延べ5000名にのぼる看護教員が在職し,そのうち助教(助手)等の若手教員が全体の約6割を占めている。新設が続く看護系大学は,学士課程教育の完成とともに大学院の設立を目指す傾向にあるため,大学院教員の需要は今後さらに続くであろう。
「看護系大学教員の博士号取得推進プログラム」は上記のような社会的背景のなか,2005(平成17)年度に採択された文部科学省「魅力ある大学院教育」イニシアティブでの事業である。その目的は,わが国の看護系大学の若手教員が,社会人大学院生として在職のまま博士号が取得できるシステム構築を目指すものであり,①社会人入学者選抜方法の改革,②博士課程コースワークの充実,③e-learningを用いた遠隔論文指導システムの導入と整備,④看護学博士論文指導と審査体制の整備,を柱としている。
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