焦点 看護学教育における方法論の探求と研究的視座
基礎看護学実習における臨床実践能力の基盤形成と評価基準の明確化
櫻井 利江
1
,
浅野 美礼
1
,
川口 孝泰
1
1筑波大学大学院人間総合科学研究科
キーワード:
基礎看護学実習
,
臨床実践能力
,
看護技術実習
,
評価
Keyword:
基礎看護学実習
,
臨床実践能力
,
看護技術実習
,
評価
pp.45-65
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100127
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
はじめに
大学教育における臨床実践能力のあり方が問われている。「大学における看護実践能力の育成の充実に向けて」(看護学教育の在り方に関する検討会,2002)における「臨地実習の構成と指導体制」の項では,臨地実習は,看護実践能力の基本を学ぶ1つの授業科目と位置づけながらも「教育課程の構築にあたっては,臨地実習と看護学の講義形式の教育内容との関連を明確に位置づけることが不可欠」であるとし,「講義,演習,学内実習,臨地実習等の方法を効果的に配置することにより,学生が段階的に学習を深め,能力を培うことができるようなカリキュラム構成が大切である」としている。
本学基礎看護学領域では,この“段階的”な学習の深め方について十分に配慮し,臨地実習と演習の有機的・相互関連性を重視した演習プログラムを構成してきた。紹介した演習が,実習においてどのように関連づけられているのかを「看護技術実習」に焦点を当てて本稿では議論する。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.