Japanese
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焦点 糖尿病自己管理のアウトカム指標(II)ナショナルスタンダードに向けた日本での取り組み
クロニックイルネスにおけるアウトカム評価とアウトカム指標―保健医療利用者の心理社会的側面をふまえて
Outcome Evaluation and Measurements of Chronic Illness
黒江 ゆり子
1
,
藤澤 まこと
1
,
普照 早苗
1
,
佐賀 純子
1
Yuriko Kuroe
1
,
Makoto Fujisawa
1
,
Sanae Fusho
1
,
Junko Saga
1
1岐阜県立看護大学地域基礎看護学講座
キーワード:
慢性疾患
,
クロニックイルネス
,
病い
,
アウトカム
,
心理社会的側面
Keyword:
慢性疾患
,
クロニックイルネス
,
病い
,
アウトカム
,
心理社会的側面
pp.559-568
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100112
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はじめに
保健医療におけるケアの評価は,特定のケアが提供されているかどうかというプロセス評価と,その結果どのような状態に至ったかというアウトカム評価の,両側面から考えることができる。病気の慢性状況においては,これまで,特定のケア(例えば,糖尿病におけるフットケアなど)が提供されているかどうかというプロセス評価が多く用いられてきた。しかしながら,プロセスを重視する視点のみでは,そのケアが本当に効果があったかどうか,あるいはどのような効果がもたらされたかなどを明らかにすることはできない。さらに,慢性状況においては,その病気とともに生きることや生活することが求められることから,単に症状が消失するとか,臨床検査での異常が認められないなどによってケアの効果を確認することでは十分ではない。本稿では,慢性状況において私たち看護職者が提供したケアの質を確認するためにはどのような視点をもっていなければならないのかについて考えてみようと思う。
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