Japanese
English
特集 精神医療は何を目指すのか—アウトカムとエンドポイント
精神医療のアウトカムとエンドポイント—当事者の願い,医療の視点
Integrating Patient and Professional Perspectives on Outcome and Endpoint Measures for Psychiatry Practice
福田 正人
1
Masato Fukuda
1
1群馬大学
1Gunma University, Gunma, Japan
キーワード:
精神医療
,
psychiatry practice
,
アウトカム
,
outcome
,
エンドポイント
,
endpoint
,
患者報告アウトカム
,
patient-reported outcome
,
PRO
,
リカバリー
,
recovery
Keyword:
精神医療
,
psychiatry practice
,
アウトカム
,
outcome
,
エンドポイント
,
endpoint
,
患者報告アウトカム
,
patient-reported outcome
,
PRO
,
リカバリー
,
recovery
pp.976-982
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670070976
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録
当事者の願いと医療の視点を統合する,精神医療のアウトカムとエンドポイントについて考察した。近接領域である疼痛と機能性神経症状症では,エンドポイントの評価対象・評価者・個別化,アウトカムの総合評価・臨床的意味・社会化について検討が行われている。精神疾患については,評価対象として生活機能を重視し,当事者評価として患者報告アウトカムを組み入れる試みが進んでいる。当事者にとって医療は,生活と人生の回復のための手段であることを踏まえ,患者にとって最も大切なものを明確にしその評価を促進する視点から,精神医療におけるアウトカムとエンドポイントを深化させ続けることが求められる。

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.