特集 保険適用の議論の前に知っておきたい 出産とお金のはなし
【海外の出産とお金】
韓国の出産と助産師
松岡 悦子
1
,
諸 昭喜
2
1奈良女子大学
2国立民族学博物館
pp.236-240
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202289
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韓国では,2023年の合計特殊出生率が0.72台にまで落ちたことが話題になっている。少子化は世界全体のトレンドとはいうものの,この数値は,韓国が飛びぬけて子どもの生まれにくい社会になっていることを示している。その理由として,子育てや教育費用の高騰,女性のキャリアとの両立の難しさ,未婚での出産を避ける意識などが言われている。けれども,少子化の背景に出産のあり方との関連はないのだろうか。そこで,まず出産と助産師の現状を明らかにし,次に出産と密接に関連している健康保険の成り立ちとそのしくみ,そして最後に若手の開業助産師の働き方を紹介したい。
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