特集 保険適用の議論の前に知っておきたい 出産とお金のはなし
【海外の出産とお金】
台湾の出産と助産師
松岡 悦子
1
,
曾 璟蕙
2
1奈良女子大学
2奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター
pp.241-245
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202290
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台湾の出生1000当たりの助産師数は,OECD諸国と比べて圧倒的に少ない。[図]を見ると,韓国と台湾の助産師の少なさは群を抜いている1)。助産師の数が少ないということは,出産介助が医師によってなされているということであり,つまり出産が医療化されやすいことを示している。台湾の帝王切開率は38.3%(2022年),妊産婦死亡は2011年以降次第に増加していて出生10万当たり13.1(2022年)になっている。
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