連載 無痛分娩の超ソボクなギモンに産科麻酔科医が答える 教えて! ヒュウガ先生・5
分娩第2期に努責がかけにくくならないために,どうしたらよいでしょうか?
日向 俊輔
1,2
,
田辺 けい子
3
1北里大学医学部麻酔科学
2北里大学病院周産母子成育医療センター産科麻酔部門
3神奈川県立保健福祉大学看護学科
pp.588-592
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202226
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Q5 分娩第2期に努責がかけにくくならないために,どうしたらよいでしょうか?
A5 分娩第2期に麻酔が効きすぎると,運動神経まで遮断されて努責がかけにくくなります。それを防ぐためには,低濃度の麻酔薬を使う,それでも鎮痛できる質の高いカテーテルを挿れる,そして麻酔の効きを適切に評価した上での助産師・産科医と麻酔科医のコミュニケーションをとることが必要です。さらに,出産準備クラスなどでいきみ方の疑似体験やイメージトレーニングをしてもらうなど,事前の準備が大切です。
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