特集 食品公害と妊婦の食生活
座談会
食品公害と妊婦への食事指導
斎藤 悦子
1
,
川島 治恵
2
,
林 路彰
3
,
朝倉 明子
4
1東大病院・妊婦外来
2東京都石神井保健所大泉保健相談所
3国立公衆衛生院・母性小児衛生学部
4日赤医療センター母性保健室
pp.12-21
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204570
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指導の際のはっきりした根拠がほしい
朝倉(司会)僣越でございますが,司会をさせていただきます。
よく妊産婦からお魚を食べていいんでしょうかとか,お魚はこわいから全然食べないんですとか,小魚食べられないので,カルシウムをどうやってとったらいいかという質問を受けますね。ある日,お魚屋さんの奥さんが相談にみえました。その方はどうしても魚を食べる量が多い。たいてい1日2食は魚を食べて,肉類はあまり食べないというんです。売れ残った魚を食べないわけにはいかない,だいたいお魚を食べて,肉類はあまり食べないというんです。売れ残った魚を食べないわけにはいかないし,だいたいお魚が好きなほうだったから,普通の方の倍は食べていると思いますとおっしゃる。どうすればいいんでしょうというような質問を受けました。そのときはすぐ厚生省に問い合わせ「心配ないそうです」と返事をしてしまったんですけれども,皆さんもそういう質問をよく受けておられると思んです。どうでしょう?
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