特別記事
授乳期乳がんを早期発見するために助産師に知っておいてほしいこと
Satoko Fox
1
1ピンクリボン助産師アカデミー
pp.612-618
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202083
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妊娠・授乳期乳がんのリスクが高まっている
乳がんは女性のがんの中で最も多く,また近年,乳がん患者は増加の一途を辿り,2019年で9万7142人となっています1)。今や,一生涯のうち9人の1人の女性が乳がんになる時代となりました。しかも乳がんの罹患は35歳から急増し,ほかのがんに比べ子育て世代や働き盛りの世代に多いのが特徴です2)。
また近年,高齢出産化が進み,乳がんの好発年齢に妊娠・出産する方が増えています。厚生労働省が発表した2021年のデータによると,母の年齢が35歳以上の出生数は24万3306人で約30%を占め,割合として増加傾向です3)。
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