特集 共働き家庭のための出産準備アップデート
データで見る 共働きカップルの意識と現状—「育児と仕事の両立」の実際とうまくいくための工夫とは?
山谷 真名
1
1公益財団法人21世紀職業財団
pp.490-501
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202059
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1997年以降,共働き世帯の数は専業主婦世帯よりも多くなっており,その差は開く一方です。この傾向は乳幼児のいる家庭も同様で,子どもが1歳児の時点で母親が働いている家庭は最新の調査で5割超となり,助産師が共働きの妊産婦さんに出会うことは珍しくなくなりました1)。
しかしカップルの両方が働いているといっても,家庭内で家事・育児などをする時間は男女で差があります。6歳未満の子を持つ夫婦の仕事時間と家事・育児等時間を調べると,共働きの妻の家事・育児時間は週平均で1日6時間超であるのに対し,夫は1日80分前後で,妻が就労していてもいなくても大きく変わらないという結果が出ています[図1]2)。また,仕事時間と家事・育児時間の合計は,共働きの妻が10時間23分で最も長くなっています。
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