特集 COVID-19流行下の助産ケア
—COVID-19重症の妊産婦受け入れ病院—日本赤十字社医療センター 周産母子・小児センターの実践報告
柳村 直子
1
1日本赤十字社医療センター 周産母子・小児センター
pp.8-25
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201965
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日本赤十字社医療センター(以下,当院)は,41の診療科をそろえ,東京都渋谷区を中心とする二次医療圏の,同区西南部の中核病院として機能している。特に重点項目としているのは,小児・周産期医療,がん診療,救命救急,災害救護の4つである。
2020年3月11日に,WHO(世界保健機関)は新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)パンデミックを宣言した。COVID-19陽性患者を受け入れるため,当センターでは7階の呼吸器内科病棟を軽症〜中等症の専用病棟へ,EICU(救急集中治療室)を重症の専用病棟として対応している表1。また,病院全体で面会禁止とし(面談時など医師の許可があれば可),発熱外来の設置,病院入口での体温測定と体調確認が実施され,2021年12月現在も続いている。また,感染管理室(以下,ICT:Infection Control Team)の指示のもと,病院全体で職員の体調管理にも留意している。同居家族も含めて発熱・体調不良時は出勤せず上司に報告,必要時に発熱外来を受診しPCR検査を受け,症状改善まで出勤しないことなどを取り決めた。
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