連載 病院めぐり
日本赤十字社医療センター
石井 康夫
pp.827
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904068
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明治10年5月,西南戦争のさなか,傷病兵の救護のために元老院議官 佐野常尾は,ヨーロッパの赤十字組織にならい博愛社を創設しました.その後,病院設立を目指して,明治19年11月17日に東京都千代田区飯田橋に62床の博愛社病院を開院しました.間もなく博愛社が日本赤十字社と称することになり,明治20年5月20日,博愛社病院も日本赤十字社病院と改称されました.明治24年5月1日に現在の東京都渋谷区広尾に新病院を建設し移転して,昭和16年1月には日本赤十字社中央病院となりました.一方,大正11年5月9日に妊産婦や乳幼児の保護診療機関として日本赤十字社本部産院が開院しました.
そして,昭和47年11月1日,この2つの病院が合併して現在の日本赤十字社医療センターとなり,産科や新生児未熟児科の健康棟は一般病棟とは別棟として建てられました.現在の病床数は882床,診療科目は23科で,外来患者数は1日平均2,138名です.また,臨床研修指定病院として毎年15〜20人の研修医が採用され,希望の数科をローテートしています.2年目は,専門科においてカリキュラムに則って研修を行っています.
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