連載 私たちの仕事場・14
日本赤十字社医療センター
pp.167-170
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200708
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日本赤十字社医療センター(以下,当センター)は,東京都総合周産期母子医療センターとして,出生前後の母体・胎児や新生児に対する高度で専門的な医療を提供するだけでなく,母体救命対応周産期母子医療センター(スーパー総合周産期センター)として母体救命を実践すると同時に,「赤ちゃんにやさしい病院」(Baby Friendly Hospital:BFH)認定施設としての社会的役割も担っています。
分娩の集約化という社会背景のなかで分娩件数は年間3000件を超え(2016年は3164件),ハイリスクからローリスクまで対応する施設として,学生の臨地実習,各種外部研修,現任教育に対応し,医師・助産師の教育機関として豊かな教育的土壌をもっています。現在,当センターの初産婦の平均年齢は34歳を超えており,さまざまな背景をもつ10〜50代の幅広い年代の方を対象としています。出産される方の約半数がハイリスクという現状もさることながら,産後のサポート不足を訴える方や,妊娠中や産後に精神的な介入を必要とする方も少なくありません。そこで,妊娠期から産褥期を見据えて早期から介入を実施し,対象者が安心して出産・育児に臨めるように取り組んでいます。
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