綜説
外傷後に続く痛み
-—複合性局所疼痛症候群
川合 裕規
1,2
,
久保田 一生
1
,
深尾 敏幸
1
1岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学
2岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター小児科
キーワード:
複合性局所疼痛症候群
,
判定指標
,
集学的アセスメント
,
理学療法
,
心理療法
Keyword:
複合性局所疼痛症候群
,
判定指標
,
集学的アセスメント
,
理学療法
,
心理療法
pp.1385-1393
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001043
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
複合性局所疼痛症候群は四肢の外傷後に痛みが遷延し,浮腫や皮膚温の変化,関節可動域制限や拘縮を伴うことが特徴的であり,その病態は未解明な部分が多い.小児例の報告は少なく臨床医に公知されているとは言い難い疾患である.診断はわが国独自のCRPS判定指標を用いて行う.早期診断と早期治療により比較的予後は良好であるが,理学療法,薬物療法,心理療法などの集学的な介入が必要なため多職種による連携が不可欠である.
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.