構造と診断 ゼロからの診断学・9
失敗から学ぶ話の続き
岩田 健太郎
1
1神戸大学医学部感染症内科
pp.966-971
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102060
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今の眼で過去をみない
■誤診など,失敗した時は後から反省を行う.この意義について前回考えた.
■プロとして,内省は謙虚に行い,患者に余計な苦痛を与えたことに,自らも苦痛を覚えるのが当然だ,という話もした.失敗したことを責めてはいけない,という道義的なスローガンはおいておいて,失敗した本人はそのことを激しく悔いる気持ちが必要である.それがなければ医師でいる資格がない.
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