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特集 こんなときどうする? 術中・術後のトラブル対応
《咽頭・喉頭・頭頸部領域》
術後に誤嚥が続く
Postoperative aspiration(dysphagia)
中平 光彦
1
Nakahira Mitsuhiko
1
1埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科
pp.82-84
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201491
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●こんなとき…
【症例】50歳,男性。左頸部の原発不明扁平上皮癌頸部リンパ節転移
治療前頸部造影CTにて,左頸部に頸動脈を完全に腫瘍内に巻き込む転移性リンパ節腫脹を認めた(図1)。初回治療として,ドセタキセル・シスプラチンおよび5フルオロウラシル(TPF)による導入化学療法を行ったが治療効果を認めなかった。そのため,頸動脈再建を伴う左根治的頸部郭清術を施行した。術後,脳梗塞は認めないものの,病変内での脳神経合併切除により左混合性喉頭麻痺(脳神経Ⅹ,Ⅺ,Ⅻ麻痺)を認め,誤嚥のため経口摂取が困難となった。
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