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ワタナベダイチ式! 両親学級のつくり方
渡邉 由加利
1
1前札幌市立大学看護学部
pp.620-621
発行日 2020年8月25日
Published Date 2020/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201599
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“対話でつながる両親学級を実践するための1冊”
これまで,両親学級の内容や運営について,「参加者のニーズに合っているのか,役に立てているのか,夫を巻き込んだ進行が難しい……」など,困り事をお持ちの方はもちろん,バージョンアップを目指しておられる方の一助となる1冊として,本書をご紹介させていただきます。また,「新型コロナウイルスの感染拡大防止のために,これまでとは違った運営や支援の方法を考える必要があっても,なかなか時間を作れず困っている」,そんな思いにある方にも,何らかのヒントにしていただけたらと思っています。
著者の渡辺氏は,自身の体験で感じた産後の大変さをサポートできればと,産前産後の家族を支援する会社を設立し,産後サポート事業や医療機関・地域にて,累計1万人以上の夫婦を対象に,両親学級を開催されているほか,年間100本ほど講演をされています。本書『ワタナベダイチ式! 両親学級のつくり方』は,そんな渡辺氏の両親学級運営のエッセンスが詰め込まれています。両親学級は,子育てについて夫婦でどのように話したらよいか(夫婦の対話)を練習し,帰宅後の本番に向けた準備をする場です。活動を続ける中で明らかになってきた「どのように対話したら良いかが分からない夫婦が多く,対話の感覚とやり方を身に付けることが彼らの支援になる」との実感が彼の活動の軸となっています。
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