連載 NTT東日本関東病院CNSが支えた 助産師のチャレンジ・1【新連載】
帝王切開について両親学級で伝えよう
長坂 桂子
1
,
五十嵐 美咲
1
,
加藤 聡姫
1
,
小熊 恵美子
1
,
加藤 初美
1
,
小笠原 慶子
1
,
有水 真木子
1
1NTT東日本関東病院
pp.654-659
発行日 2016年8月25日
Published Date 2016/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200547
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短期連載をはじめるにあたって
医療の現場で,目の前の妊産褥婦さんや家族にケアを提供する時,専門職として毎回思うことがあります。「このケアは/この治療は/この選択肢は,この人にとって最善だろうか?」。もちろん,多くの場合は「Yes!」となりますが,残念ながら,「Yes?」と疑問符が残ることもあります。そんな時は,次にこう考えます。「最善に近づけるには何が必要だろう?」。そして,医療者個人の知識や技術の不足を越え,システムやネットワークに解決の糸口がある場合は,まずは管理者をはじめ助産師仲間に解決策を提案していくのですが,このうち皆が意義を感じ,やってみよう,と合意されたものが,チームの取り組みとなります。
この連載では,NTT東日本関東病院の助産師チームが行なったチャレンジのうち,「両親学級を利用した帝王切開情報提供の標準化」(第1回),「マタニティヨーガ存続危機からの脱却」(第2回),「総合病院で行なう産褥入院プロジェクト」(第3回)について紹介します。母性看護専門看護師(以下,CNS)は,それぞれのチームの一員として参加しました。CNSは,「患者・クライアント領域」のみならず,「看護職領域」「組織・ネットワーク領域」も活動領域としており,当院では看護部に所属しています。実践を礎に,6つの機能(実践,相談,調整,倫理調整,教育,研究)を意図的に駆使して働いていますが,本連載では,プロジェクトを成功に導くために用いた「調整」「教育」「研究」の機能について説明しながら,助産師チームのチャレンジについて解説します。
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