連載 ワタナベダイチ式! 両親学級のつくり方・3
両親学級を参加者全員でつくり上げる
渡辺 大地
1,2
1株式会社アイナロハ
2株式会社ままのわ産後パートナーズ
pp.758-763
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200594
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はじめに
今回は,両親学級を男女混合で行なう難しさと,参加者間での意見交換を有意義なものにするポイントについてお話ししたいと思います。そこでまず,下記の問いかけをご覧ください。
「父親にとって1人の時間は必要ですか?」
——両親学級に参加している父親からこのような質問が出たら,現場の皆さん方はどう答えますか?
おそらく模範解答としては,「父親にも1人の時間があっていいと思う。でも,母親にはほとんど1人の時間がないのだから,母親が1人になれる時間をつくってあげることも必要だね」という感じでしょうか。
女性からの質問だったら,これで成立するかもしれません。ですが,この答えで納得してくれる男性は,おそらくほとんどいません。男の私が言うんだから間違いないです(笑)。
模範解答なのになぜ納得できないのでしょうか。それは,模範解答なんて世の父親は端から知っているからです。ですから,その質問をしてくれるということは,模範解答ではなく,心から納得できる答えを知りたいんですよね。
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