連載 医療コミュニケーションことはじめ・1【新連載】
医療コミュニケーションへの序章—「医療の基本骨格」から見た医療コミュニケーション
中野 重行
1
1大分大学
キーワード:
信頼関係構築に役立つモデル
,
医療の基本三角形
,
ハードとソフト
,
サイエンスとアート
Keyword:
信頼関係構築に役立つモデル
,
医療の基本三角形
,
ハードとソフト
,
サイエンスとアート
pp.598-601
発行日 2020年8月25日
Published Date 2020/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201595
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何事に取り組む際にも,心の中にこれからしたいことのイメージがはっきりと浮かんでいるかどうかは,目標を達成するために決定的に重要になってきます。このイメージのことを,「ビジョン」と言います。さらに,心の中にビジョンが浮かんでいたとしても,どのくらい明瞭で視覚的なイメージになっているかが重要です。そのため,身近に良い師となる人がいて,見習うことができれば学習がそれだけ楽になります。ロールモデルを探して,それに近づくように努力すると上達が早いのは,イメージがつくりやすいからです。
医療コミュニケーションの連載を開始するに当たって,筆者が大切にしている医療コミュニケーションのイメージをお伝えするところから始めたいと思います。大切にしていることは二つ,「『医療の基本骨格』から見た医療コミュニケーション」と「やわらかな1.5人称」というコンセプトです。「『医療の基本骨格』から見た医療コミュニケーションの重要性」については連載の第1回となる本稿で解説し,「やわらかな1.5人称」については,次回以降に解説します。
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