連載 未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場・14
名古屋市立大学大学院 看護学研究科博士前期課程看護学専攻助産学領域助産学分野
pp.240-244
発行日 2016年3月25日
Published Date 2016/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200447
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助産師教育の充実に向けて
名古屋市立大学(以下,本学)の助産師教育は,11年間の短期大学専攻科修了生と9年間の看護学部助産科目履修生をあわせると約200名の人材を輩出してきました。これまで学部生のなかには,4年間で3つの資格を取得することを好まず,あえて卒業後に助産師学校および助産専門職大学院に進学した者がいました。また,助産学についてしっかり学びたいと願い,助産専門職大学院を受験した学生や,タイトなカリキュラムをみるにつけ,学習の負荷が加わることに対して自信をもてないと言った学生もいました。
私たちは,学部卒者が学ぶ教育環境の整備が必要であると考え,助産師教育の量的・質的向上を図り,実践力を有する高度専門職業人を育成することをめざして,2008年に国公立大学で初めて大学院博士前期課程(修士課程)に助産学分野を設置しました。学士課程教育を最大限に活かし,既設の博士前期・後期課程との連動のほか,学部4年間における看護基礎教育を充実,社会が求める人材を育成できる大学づくりをめざしました。
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