連載 ほんとうに確かなことから考える 妊娠・出産・子育てのはなし・5
早産にならないようにするには
森 臨太郎
1
,
森 享子
2
1国立成育医療研究センター研究所政策科学研究部
2子ども 心と育ちのクリニック
pp.60-66
発行日 2016年1月25日
Published Date 2016/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200402
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今回のテーマ
妊娠中に身体の調子が悪くなると,胎児にとっての子宮の中の環境も悪くなる可能性がある。環境が特に悪化していくと,自然な反応として,出産予定日が来る前に胎児が子宮の外へ出ようとしてしまう。さまざまな要因で出産予定日より早く出産を迎えることを「早産」というが,赤ちゃんは「未熟児」と呼ばれる。出産予定日よりどれくらい早いかということ次第では,出生直後に濃厚な医療を必要としたり,場合によっては長く合併症をもったりすることにもつながる。今回は,この早産を予防する手立てについて考えてみたい。
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