連載 りれー随筆・373
産科プレホスピタル
後藤 淳子
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合周産期母子医療センター
pp.78-79
発行日 2016年1月25日
Published Date 2016/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200407
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助産師として現場で勤務し,たくさんの出会いや学びがありました。忘れることのできない事例も山ほどあります。ただ皆さまもそれぞれにとっておきのお話をもっていると思います。そんな皆さまに私がちょっとお話しできること……。そうです! 私はALSO,BLSOインストラクターとして,産科プレホスピタル教育に携わっています。
ちょうど3年前,当院の救命救急センターの医師を通じて,川崎市消防局から分娩介助の研修の打診がありました。「依頼された仕事は基本的には断らない! 仕事は縁!」というポリシーをもつ私は,二つ返事で引き受けました。正直なところ,消防局の研修を担当する自分の姿はまったく想像できませんでしたが,ありがたい後押しと川崎市消防局警防部救急課の研修担当者の熱意に,お断りする理由はありませんでした。
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