特集 図でみる病態産婦人科学--適正治療のために
産科
早産
武田 佳彦
1
,
岡谷 裕二
2
Yoshihiko Takeda
1
,
Yuji Okatani
2
1東京女子医科大学産科婦人科学教室
2高知医科大学産科婦人科学教室
pp.418-422
発行日 1985年6月10日
Published Date 1985/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207189
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I.早産への産科的対応
早産は,妊娠24週以後から37週未満の分娩であり,その原因は多岐にわたるが,結果として,早産未熟児分娩に至るため,周産期医療における重要な課題であるとともに,その防止は児の長期予後を左右するため重視される。
早産の管理上特に問題となるのは,極小未熟児,超未熟児の出生対象となる妊娠24週から32週の妊娠中期である。さらに,骨盤位や胎児仮死など,児の長期予後を左右する合併症の発現頻度も高く,その管理の実際では,1)産科的原因疾患への対応,2)胎児の発育・成熟度の評価,3)分娩管理と出生児管理に対して適切な配慮がなされなければならない。
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