研究・調査
高齢初産婦の初回授乳時から退院時までの母乳育児に対する思いの変化
矢岡 真紀子
1
,
小倉 央子
1
,
竹浦 和子
1
,
庵原 貴子
1
,
甲斐 さおり
1
,
光武 由美子
1
1独立行政法人国立病院機構小倉医療センター産婦人科病棟
pp.250-255
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200157
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はじめに
近年,日本においては,生殖医療の発展により,30〜40歳代以上の初産の母親が急増している。35歳以上の高齢初産婦は,妊娠・出産・新生児の異常リスクがあるとして医療的な管理はされるが,出産後の支援については必要とされながらも十分とはいえない1)。当院においても平成18年度に8.1%だった高齢初産婦の割合は,平成23年度には23%と増加している。高齢初産婦の過去のバースレビューを見てみると,「母乳のタイミングや夜泣きに振り回されて体力がついていかず自信が喪失した」「十分頑張っているのに他人事のような気がして他人任せにしているような気がする」という母乳育児に対する困難感が目立っていた。そのため,高齢初産婦の初回授乳時〜退院時までの母乳育児に対する支援の必要性を感じていた。今回,高齢初産婦の母乳育児に対する思いの変化を明らかにし,今後の母乳育児支援の示唆とする。
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