特集 周産期における研修医・新人助産師/看護師教育の必修知識 新生児編
正期産児の診察 初回診察と退院時のチェックポイント
真喜屋 智子
1
MAKIYA Tomoko
1
1沖縄県立中部病院総合周産期母子医療センター新生児内科
pp.296-299
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001467
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はじめに
一般的に,仮死なく出生し緊急対応が不要と判断された児は,新生児室や母児同室でケアを受ける。しかし,生後数日間は子宮内環境から子宮外環境へ適応する不安定な時期であり,早期母児接触や母子同室中の急変も報告されている1)。2012年に提唱された「正期産新生児の望ましい診療・ケア」2)では出生後の適応過程が順調に進み,かつ生後の経過で疾患がないと確認されるまでは定期的な観察と評価を行うこと,出生後早期(24時間以内)と退院前に系統的全身診察を行うことが推奨されている。
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