世界のお産紀行
ロンドンのバースセンター勤務助産師へのインタビューと博物館見学から思うこと
平出 美栄子
1,2
1埼玉大学大学院経済科学研究科博士後期課程
2矢島助産院
pp.882-886
発行日 2014年10月25日
Published Date 2014/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200009
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はじめに
3月晩春。訪英する機会があり,イギリスのバースセンターで働く助産師玉川佳奈さんにお会いした。彼女はイギリスの助産師免許を取得しており,その経緯を「助産学会ニュースレター」1)に報告していた。それをすでに読んでいた私は,バイタリティーあふれる若き助産師の記事に感動した記憶があり,会うのを楽しみにしていた。
本レポートの目的は2点ある。まず彼女が受けた助産師教育の内容と,卒後の実践状況および彼女の勤務するバースセンター見学の内容である。イギリスの教育体制については,これまで多く紹介されている。また,現在の助産師教育制度やバースセンターについては,浅見ら2),勝川ら3)によって,すでに詳しく報告されている。そこで私は,彼女から得た気づきや現地の様子を書いてみたい。
次に,博物館を見学した内容と感想である。これは助産師活動にあまり関係のないように思われるが,つながりを感じた。その内容をレポートしたい。
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