連載 助産よもやも話・16
1980年代―産科・助産の百花繚乱の時代
進 純郎
pp.643-645
発行日 2014年7月25日
Published Date 2014/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102866
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1980年代とは,昭和55年から平成元年までの時代です。この時代を経験した産科医や助産師はめくるめくように移り変わるお産のあり方にわくわくしながらも戸惑い,自分はいったい何に焦点を絞って新しい時代の産科・助産に取り組めばよいか,混沌の海原を泳いでいたような感覚にとらわれていたのではないでしょうか。私自身,この激変の時代を一身に経験しました。今,振り返ってみると,まさに悶絶しそうなほどわくわくドキドキするような百花繚乱の時代でした。
進化の過程にはときどき,突然変異を起こすミッシングリンクというのがあるそうです。人の進化の過程でもあったのではないかと推測されます。それと同じように産科・助産の世界に,もしも突然変異が起こったとすると,それは1980年代ではなかったかと思われます。私という1人の産科医の目を通して,1980年代を振り返り,皆さんに実況中継したいと思います。
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.