プログレス
ISNYソケット(Ⅰ)―その背景と現在までの経過
田沢 英二
1
1国立リハビリテーションセンター学院
pp.553
発行日 1985年8月15日
Published Date 1985/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103387
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1.ISNYソケットの背景
INSYとは,Icelandic-Swedish-New Yorkの略で,Icelandで考案,Swedenで開発,New York大学Post Graduateコースで教えられて,この名称となった.ISNYソケットは,KirstennssonがIcelandで1972年,両大腿切断者で皮ソケット,両側支柱型A/Kの使用患者にHard Socketの吸着式を製作したが,座位での圧痛,ソケット外の情報が得られないために,皮ソケットの再製を依頼され,皮以外のもので,代償するために考えたのが始めで,後により多く臨床例を得るために,SwedenのEen-Holmgren社に移り,550の症例の結果,1982年AOPAで発表をし,SFS(Scandinavian Flexible Socket)と呼ばれた.1983年のISPO世界大会でのSFSの発表に感動し,Fishmanが翌年にN.Y.U. Post Graduateコースで,ISNYコースを開催して,世界への普及が始まった.
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