連載 りれー随筆・347
生と死をみつめて―父から教えてもらったこと
井上 玲子
1
1なかむら産家医院
pp.998-999
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102645
- 有料閲覧
- 文献概要
私の名前は玲子と書いて“あきこ”と読みます。一度も正しく呼んでもらったことはないですが,父が一生懸命考えてつけてくれたようです。昨年の12月,父は肝臓がんのため亡くなりました。66歳でした。私は生まれて初めて肉親の死に立ち会い,娘として,またひとりの助産師として多くのことを考えさせられました。まもなく一周忌を迎えますが,この場をお借りして父のことを振り返ってみたいと思います。
はじめに簡単に自己紹介をします。私は幼少期から短大卒業までを福岡県で過ごしました。九州大学医療技術短期大学部を経て1995年に聖路加国際病院に就職,助産師として出発しました。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.