第2特集 看護学生論文―入選エッセイ・論文の発表
エッセイ部門
父が教えてくれたこと
鷲尾 絵美
1
1横浜市病院協会看護専門学校
pp.694-695
発行日 2009年8月25日
Published Date 2009/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101266
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私が看護師を志したきっかけ,それは父の死であった。
私の父は39歳で膠原病を発症し,その影響か今から約6年前より肺に水が溜まり,治療の過程で肺膿胸を起こすなどして入退院を繰り返しながら,3年半後の9月に54歳で亡くなった。当時,私は老人ホームに介護職員として働いており,仕事の関係で満足のいくほど面会に行くことはできなかった。看護の知識もなく父に今何が起きているのかわからず,父のそばにいても私は何もできなかった。
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