研究・調査
未婚成人男性における乳幼児とのふれあい体験と親準備性の関連
寺島 菜月
1
,
入山 茂美
2
,
花田 由美子
3
,
朝井 基裕
3
1聖隷浜松病院
2名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻
3医療法人健昌会近畿健診センター
pp.490-495
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102497
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研究の背景と目的
近年,児童虐待が社会問題となっている。児童虐待相談対応件数は2002年では2万3738件であったのに対し,2009年では4万4210件とここ数年で大幅に増加している1)。また,虐待による死亡事例件数は2003年では24件であったが,2008年では107件と急激に増加している2)。主たる虐待者の割合は,2007年では実母が62.4%,実父が22.6%,実父以外の父親が6.3%,実母以外の母親が1.4%と報告されている3)。
児童虐待を防止するためには,母親の育児不安を軽減することが重要であるといわれている。実際に虐待をした母親やそのリスクが非常に高い母親は,心理的,生活的,育児関連ストレスが高いとの報告がされている4,5)。
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