実践報告
問題点から考えるよりよい授乳援助とは―化膿性乳腺炎を起こした1症例を通して
俵 佐和子
1
1澤崎産婦人科
pp.334-339
発行日 2012年4月25日
Published Date 2012/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102159
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はじめに
近年,出産時の入院期間が短期化され,授乳確立が不十分なまま退院を迎える褥婦が多くなっている。また退院後も,核家族などにより,母乳育児に関する適切な助言が得られない場合がある。一方,母乳育児の情報は氾濫し,雑誌やインターネットなどで簡単に入手できる。そのような状況の中で,本人には適さない手技で授乳を行なっている場合も考えられる。今回,化膿性乳腺炎を起こした1症例を通して,そこからよりよい援助を導き出せないかと振り返り検討してみた。
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