連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・85
異なる文化の中で活動を続ける難しさ
冨田 江里子
1
1St. Barnabas Maternity Center
pp.380-381
発行日 2011年4月25日
Published Date 2011/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101883
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思わぬことが非難の原因に
違う文化の中での医療活動は,いつも平坦な道ではない。人を相手にした活動なので,当然のことながら,いろいろな問題が起こる。
ある日,クリニックに入ると,知り合いの女性が険しい表情で「ここの薬で死ぬところだったのよ!」と文句を言っている。彼女は以前1年間私たちが奨学金を出した看護学生の母親だ。彼女の親戚が昨晩クリニックで買った薬を飲んだ直後に嘔吐し,現在も吐き下しが続いているらしい。
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