連載 月便り・4
三日月と雛まつり
志賀 勝
1
1月と太陽の暦制作室・〈月〉の会
pp.376-377
発行日 2008年4月25日
Published Date 2008/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101213
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正月元旦(西暦2月7日),七種(2月13日),十五日の小正月(2月21日)のそれぞれの行事を終え,新年がスタートしました。1週間おきに催事が入りますから,結構忙しい年明けです。
西暦と比べたら1か月以上遅くて,ゆっくりしたカレンダーですが,私たちの風土にあった実質を体感できることが何より喜びです。たとえば七種などは,「セリ,ナズナ…」といった必要な植物は東京でも探すことができる野草でして,環境に負荷を負わせるハウス栽培もの,しかもお金でしか手に入らない西暦化した「七種」の可笑しさが本当に実感されます。私は,50人もの人とともに,「ストトントントン…」と菜をたたき,お粥をいただきました。
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