扉

いまでは「EBM」という言葉を知らない助産師はいないでしょう。ミーティングで「勘や経験だけでなく，根拠にもとづいてケアを提供することが大切」と確認したり，「こんな場合，どうすれば効果的なのか，根拠となるデータはないのかなあ」と思ったり，日常的にEvidence-basedな発想をしているはずです。しかし，実際にケアを提供するときに「選択肢を明確にして，根拠を確認して…」といった手順を踏むとなると，“今後の課題”になりがちなのではないでしょうか。そこで今回の特集では，Evidence-based Health Careのステップに沿った助産ケアのプロセスを，モデル事例を通じて，味わっていただきたいと思います。「根拠にもとづくケアというのは，つまり，こうすること」というイメージづくりに，ぜひお役立てください。