特集 分娩監視装置をどう使っていますか?
コクランレビューでのCTGの評価
前田 和寿
1
,
木下 聡子
1
,
森根 幹生
1
,
苛原 稔
1
1徳島大学附属病院周産母子センター
pp.902-905
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100981
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
分娩中に胎児心拍数モニタリングを行なう目的は,胎児の危険な徴候を,処置に必要な時間的余裕をもってとらえることにある。このために今からおおよそ40年前に持続分娩監視装置が開発された。現在米国においては,分娩時の持続分娩監視装置は75%の妊婦に使用されている。日本の診療所および病院においてもアメリカと同様,高頻度に使用されている。しかし平成13年に日本産婦人科学会が助産所における助産師にアンケートを行なった結果,持続分娩監視装置の使用率は約25%であった。同じ分娩を取り扱っているのに,この差は何故であろうか。今回,我々はコクランレビューおよび米国産婦人科学会(ACOG)でのCTGの評価をもとに,この差について考えたい。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.