レポート
英国のNHSレビュー普及センターとコクランセンターの現状
廣瀬 美智代
1
,
津谷 喜一郎
1,2
1JANCOC
2東京医科歯科大学難治疾患研究所・情報医学研究部門(臨床薬理学)
pp.951-954
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902825
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UK (United Kingdom,グレートブリテン島および北アイルランド連合王国)では,国民保健サービス(National Health Service:NHS)がUK国民の医療費を負担し,医療施設および医療関係者の給与などを賄っている.近年,人口の高齢化に伴い医療需要は増加しているが,UKの福祉財政との関係から,医療とケアの線引きや限りある医療財政の中で,医療政策者の施策立案に当たって,国民を納得させる優先順位づけが求められるようになった.
一方,Evidence-based Medicine(EBM)が1990年代になって,オックスフォードとカナダのマクマスター大学などで確立され,医師ら医療関係者の意思決定にエビデンスが求められるようになっている.コンピュータ技術の発展は,電子的文献検索や煩雑な試験結果の統合などを容易にさせ,通信インフラストラクチャの急速な整備によって,机にいながらにして探求テーマの答えが得られるようになった.
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