連載 今月のニュース診断
「出生動向基本調査」から
加藤 秀一
1
1明治学院大学社会学部社会学・性現象論
pp.892-893
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100979
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調査について
2002年6月に実施された第12回「出生動向基本調査」(国立社会保障・人口問題研究所)の結果概要が本年7月に発表された。第二次大戦前の1940年に「出産力調査」として第1回が実施され,第2回は戦後の1952年と間が開いたが,それ以降は5年毎に行なわれてきた大規模な調査の最新版である。回収率も高く,内容的にも練られており,アンケート調査としては総じて信頼に値するものだ。
内容的には,その名称から予想されるよりも広い範囲にわたっており,出産に直接かかわる事柄だけでなく,広く結婚や男女関係全般をめぐる意識とその実態を尋ねている。今回はこの中から目にとまった点をランダムに選び,紙幅の許す範囲でコメントしてみたい。
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