特集 「転換点」を迎える助産師に送る7のメッセージ
「死」の捉え方の転換
竹内 正人
1
1葛飾赤十字産院
pp.1060-1065
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100872
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死とともに胎児が「ヒト」から「もの」となる現状
「中絶胎児は一般ゴミとして捨てていました。12週以上の胎児も手足をはさみで切らされ破棄したこともありました」。
横浜の産婦人科クリニック元職員の証言が,マスコミにセンセーショナルに掲載されたことが発端となった中絶胎児破棄問題は,社会一般では着床前診断,クローン胚作製といった生命倫理にかかわる討議を重ねている一方,現場では出生前の胎児はヒトではなく,「もの」として取り扱われているという状況を改めて浮き彫りにしました。
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