特集 「転換点」を迎える助産師に送る7のメッセージ
自律する看護集団への転換
篠崎 るり子
1
1杏林大学医学部付属病院総合周産期母子医療センター
pp.1046-1053
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100870
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「柔軟な組織」を目指して
私たちの勤務する総合周産期母子医療センター(以下,センターと略)は,2000年12月に新病棟が完成し,対象をローリスクフロア(1階)とハイリスクフロア(2階)に分けてケアを提供できるようになりました。各フロアに,助産師がよりよい病棟づくりを目指して考え出した工夫が取り入れられ,ハード面の充実が図られました。
ケアの面でも,ローリスクフロアではフリースタイル分娩や分娩直後からの母児同室,母乳育児の推進といった自然な出産・育児のプロセスを重視するケアが行なわれることとなり,周産期管理の必要な妊産婦については,ハイリスクフロアで必要な医療・ケアを受けられるよう,ケアの充実が図られました。こうした病棟の移転にともなう変化もあり,センターでは看護職員数が大幅に増員され,新入職者を多数迎える年が続きました。
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