特別寄稿
看護部から独立した病院内助産院システム「助産師分娩科」の誕生まで
高橋 八重子
1
,
石村 朱美
1
,
田頭 陽子
1
,
有岡 美子
1
1医療法人薫風会佐野病院診療技術部助産師分娩科
pp.1,52-55
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100649
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はじめに
病院の中で,より助産所のケアに近いアットホームな助産を提供しようと始めた病院内助産院システム,マタニティケアルーム。平成9年4月1日に産声をあげ,平成16年で8年目になります。マタニティケアルーム(MCR)から,ミッドワイフケアシステム(MCS)へと名称が変わり,スタッフも病棟勤務と兼任で2名の助産師からスタートし,2年後には病棟助産師8名全員が兼任,組織の拡大が図られました。
しかし組織が大きくなることによって,アットホームな良さという本来の目的が希薄になったため,あえて人数を減らし現在4名の助産師で活動しています。分娩に立ち会わせていただいた方も6年間で418名。その中には初産とその後のお産も含め3回とも,私たちのところを利用してくださった方もいます。
そして平成15年4月から,今までのように病棟兼任ではなく,病院内助産院システム専任の助産師として活動できる「助産師分娩科」が誕生しました。その経過と活動内容を報告します。
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