連載 新しい病院出産 院内助産院“助産科”は,こうして生まれた・2
院内助産院開設の実際
石村 朱美
1
,
高橋 八重子
1
1佐野病院助産科
pp.152-157
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100050
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2人であたためていた院内助産院構想は,1996年の新病院工事着工を機会に一挙に具体的なものに変化してきました。
当時,分娩件数は少子化の時代にもかかわらず当院では徐々に増えてきていて,医師3名のチームワークで築いた産婦人科は,その時がピークを迎えていました。しかし,医師は3人とも同年代であり,60代を目前にしているのに後継者が育っていない状況でした。そこで,看護分野で何とか支援していかなければならないと考えました。私たちの院内助産院は,病院経営からすると付加価値ではありますが,消費者である産婦の支持は絶対に得ることが出来るということを信じて,以下のように院内助産院開設に向けて具体的な行動を開始しました。
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