特集 骨盤位外回転術
針灸による矯正―さかご外来の実践
林田 和郎
1
1はやしだ産婦人科医院
pp.560-564
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100553
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はじめに
女性の一生は,誕生から始まり,月経の発来,妊娠・分娩,閉経そして老化と,節目,節目に生理的に大きな変化が起こっている。このことは古書『素問・上古天真論』に興味深い記載がある。女性の最大の節目である妊娠・分娩に,最新・最先端の西洋医学の貢献は素晴らしいものであるが,東洋医学の発展も目覚ましく,医療への取り入れ,さらには各分野で西洋医学的見地からの探求がなされている。
はやしだ産婦人科医院では「東洋医学診療・さかご外来」を,静岡県藤枝市立志太総合病院,東邦大学医学部付属大森病院での東洋医学診療をさらに継続し,針灸による骨盤位矯正のみならず,妊婦の不定愁訴(腰痛症・便秘症・冷え性・肩こり・分娩後の排尿障害など)の治療を行なっている。骨盤位矯正から骨盤位分娩様式の管理と,骨盤位の諸問題解決を図るとともに,より良い特色ある診療の確立を目指している。
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