私のくふう
ステンレスの試験管かご
坂野 重子
1
1東女医大心研・消化器センター検査室
pp.1168
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906615
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2年前,当検査室に大型の超音波洗浄機がはいるのだから,クロム硫酸槽の必要はないとの意見が圧倒的でしたが,私は孤軍奮闘,その効用を並べて,特別設計のクロム硫酸槽を設置しました.図1は,それに合わせて作った,ステンレス製の試験管かごで,一槽に縦に並べてちょうど4つはいります.高さと幅は槽の大きさに合わせ,試験管の長さに厚みを合わせ,小試験管用と中試験管用の2種類があります.底部よりも口のほうがやや広く,取手はクロム硫酸液から顔を出すように,直立にしました.従来のかごのふたは,上についていて,試験管がいっぱいに詰まらないと,押さえがきかない不便さがありますので,ふたを中に落として,試験管の数に左右されず,押さえがきくようにくふうしました.写真の中ぶたは,かごの口よりも,縦横とも2cmぐらい小さくなっています.そして,かごよりも1.5cm長い2本の足をつけ,一方に1cm出し,後は片方に長く遊ばせてあります.
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